top of page
  • 執筆者の写真smo inc

A WORLD OF THREE ZEROS 3つのゼロの世界 ー TOKYO 2023より

SMOで広報・PRを担当、SDGsコンサルタントでもある平原依文が、ノーベル平和賞受賞者であり国連のSDG Advocatesの一人であるバングラデシュの経済学者ムハマド・ユヌス氏の説く「A WORLD OF THREE ZERO」から、これからの社会と企業の在り方を提案します。



 

サステナビリティが経営の重要課題になっています。

しかし、富裕と貧困の二極化が進み、格差が拡大しています。「人手不足」が課題視される国がある中で、世界全体では、失業者が増え続けています。私たち誰もが自然の大切さを分かっているはずなのに、限られた資源の奪い合いを続け、環境問題が悪化しています。


サステナビリティを実現するために、まずは整えなければならない3つの世界課題があります。貧困、失業、そして環境問題。これらを解決するために、私たちは企業として、社会の一員として、何をすべきでしょうか。


“To the young generation, who will build a new civilization” 次なる文明を創る次世代の皆さんへ

ソーシャルビジネスの父である、ムハマド・ユヌス氏は自身の著書「3つのゼロの世界」を次世代の若者へ宛てる手紙のような形で始めています。

そこで語られる「3つのゼロ」とは、以下の通りです。


貧困ゼロ

機会、そしてリソース。ビジネスをするための重要な要素です。ただ、貧困層の人々は多くの場合それを持ち合わせていないのが現状です。会社で言えば、お金、電話、ノートパソコン、インターネットなど、起業するためには多くのリソースが必要です。しかし、こうしたリソースがないとどうなるでしょう?

ユヌス氏はこの問題を解決するために、グラミン銀行を立ち上げました。そのコンセプトはとてもシンプルで、最貧困層の人たちがエンジンをスタートできる燃料を提供すること、つまり彼らがビジネスを始めたり、ビジネスを改善したりできるようにするものです。結果として、ビジネスは伸び、92%の収益率という、伝統的な銀行よりも優れた結果となりました。これを実現できたのは、融資する側とされる側が、ビジネスを始める前にお互いを知っているという信頼関係に基づくものであったからです。


失業率ゼロ

私たちは人生のすべてを、「他人のために働く」準備に費やしてきました。しかし、一度立ち止まって2008年のスペイン危機を振り返ってみてください。大学の学位や修士号を取得し、十分な準備をしてきた若者たちが皆、就職難に直面しました。彼らが役に立たなかったのではなく、経済が失業を作ってしまったのです。だからこそ、彼らの創造性や才能が放たれるような社会にならなければいけません。起業家精神を持った若い人たちが成長するためには、十分な支援、教育、離陸燃料が必要なのです。


CO2排出ゼロ

氷河が溶け、公害で年間数百万人が死亡するという状況に直面しています。私たちは自分自身が環境に与えている影響について認識しないとなりません。世界経済フォーラムによると、2050年には、世界の海には魚よりも多くのプラスチックが浮遊しかねないそうです。

これは、私たちが自然ではなく、人間を中心として動き、大量生産、大量消費、大量廃棄した結果です。「生活と環境」「ビジネスと環境」、いま一度問い直すタイミングがきました。


 

利益追求型のビジネスの進め方こそが、不平等の蔓延、大規模な失業、環境破壊に繋がる結果となりました。こうしたシステム、つまり今までの資本主義は、すでに壊れていることを認める時が来ています。


もはや、短期的な考えは捨てるべきです。なぜなら、短期的な見方では、つぎはぎをするだけで、問題の核心を解決できないのです。今こそ、3ゼロの世界、そしてサステナブルな世界を目指すために、新しい経済システムが必要です。長期的な考え方とともに、社会に対する存在意義(パーパス)を持ち、そのパーパスを実行し、利他主義を強力な創造力として解き放つ、新しい資本主義の在り方を進めないとならない時なのです。





 

平原 依文(ひらはら・いぶん)


小学2年生から単身で中国、カナダ、メキシコ、スペインに留学。早稲田大学国際教養学部卒業後、ジョンソン・エンド・ジョンソンで、デジタルマーケティングを担当。その後、多企業で広報とブランドコンサルティングを推進。2022年には自身の夢である「社会の境界線を溶かす」を実現するために、HI合同会社を設立。SDGs教育を軸に、国内外の企業や、個人に対して、一人ひとりが自分の軸を通じて輝ける、持続可能な社会のあり方やビジネスモデルを追求する。Forbes JAPAN 2021年度「今年の顔 100人」に選出。

HI合同会社 代表 / 青年版ダボス会議 One Young World 日本代表




<こちらの記事は、SMOタブロイド誌「TOKYO 2023」からの抜粋です。

タブロイド誌全編及び最新版の全編は、こちらよりダウンロードいただけます>







Comments


記事: Blog2_Post

CONTACT US

エスエムオーは、組織がその存在理由である「パーパス」を軸にした強いブランドになれるよう、
パーパスの策定から浸透までのコンサルティングを行うブランディング会社です。

bottom of page