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  • 執筆者の写真smo inc

ブランディングの基礎(パート1)

更新日:2月6日


ブランディングの基礎について、今回からブランディングの基礎連載をお届けします。本連載では、SMOのパーパス・コンサルタント、ジャスティン・リーが、ブランドとは何か、ブランディングとは何か、そして、ブランディングとパーパスとの関係を解説します。


第一回となる今回は、ブランドとは何か、そして、優れているブランドは実際に何を可能にするかについてです。


 

突然ですが、読者の皆様に質問です。ソニーのロゴを目にしたとき、または「ソニー」という名前を耳にしたとき、何を連想し、どんなことが頭に浮かびますか?筆者は、WALKMAN、プレイステーション、テレビ、音楽、映画などが浮かんできます。さらに、感動や創造力、そして技術力といった要素も思い浮かびます。読者の皆様も同様のことを連想するかと思います。


これらの要素は、私たちに「ソニーとは何者か」を示してくれます。この現象、つまり何かを見たり聞いたりした時に、それに関連するものや情報が自然と浮かんでくることは、まさにブランディングによるものなのです。


以上を踏まえ、ブランドとは何であるか、定義しましょう。


ブランドとは

ブランドとは、それが何者であるかを理解するための、特定の人・場所・モノに連想することのセット(集合体)です。


ブランドにおける二つの不思議


冒頭でソニーについて考えた際に、一つ重要な観察があります。それは、ブランドとは実は、人々の頭の中にあるものだということです。


ここで、ある思考実験を行いましょう。


二つのコーヒーが入ったカップが並んでいます。内容物はほぼ同じ品質のコーヒー。左側のカップは真っ白で無地、一方、右側のカップにはスターバックスのロゴが付いています。


中身は同じでも、それぞれの価値は違うと感じれるでしょう。価格を決めるとしたら、左側の無地のカップには200円が妥当かもしれません。一方、右のスターバックスのカップには、400円という値段で納得する人も多いでしょう。


無地のカップには何も連想できるものはありません。しかし、スターバックスのロゴがあるカップに関して、様々なことや情報が頭に浮かぶでしょう。例えば、良質な接客や作業に適したカフェスペース、名物のフラペチーノなどを連想させます。


このことからわかるもう一つ興味深い現象は、ブランドが、人々の頭の中にあるということに加えて、そのイメージが、ものごと(製品やサービスや企業)の価値を変化させることができるということです。



ブランドは物の価値を高めることが可能


中身が全く同じであっても、スターバックスのブランド名がついているだけで、その価値を高めることができるのです。ここでは分かりやすさのためにコーヒーという商品を例に挙げましたが、サービス、事業、企業についても同様です。


ここで考察できるポイントは、ある商品やサービス、または企業が、人々にとっての良さやポジティブな要素を連想させると、その商品やサービス、企業の価値が向上するということです。これこそが、優れたブランドの力なのです。 第2回へつづく


 

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