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よいパーパスとは:Simplicity 編
更新日:8月15日

1950年、中国の識字率は20パーセントだったのが、現在では、85パーセントを超えている。その要因のひとつに、1950年代に漢字が簡略化されたことがある。当時、中国政府は新しい簡体字「简体字」を制定し、画数を減らして簡略化、さらに中国漢字そのものの総数も減らし、これにより、学ぶ側だけでなく、教える側にもハードルが下がった。
このことは、組織におけるパーパスの活性化についても同様のことが言える。
企業のパーパスの内容の言葉が難しかったり、要素が多すぎたりといった複雑なものであれば、それを伝播して組織内外に拡げる機能も低下するということだ。中国の識字率のケースは、なにか新しいことを広める際に、その対象となる層が大きいほど、シンプルさが力を発揮することを示しており、パーパスについても、その文言がシンプルで明確であるほど、理解しやすく、広めやすいと言えるだろう。
パーパスがシンプルであるかどうかを評価する際には、次のような視点でチェックしてみよう:
そのパーパスは、急速に進化する現代の世界で、すぐに習得でき、内部浸透できるようなものか?
そのパーパスは、さらに他の人に教え、広めることができるものなのか?