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Purpose Wheelのフレームワークでパーパスを探る


Purpose Wheelフレームワークの紹介

今回は、企業がパーパスを明確にするためにIDEOが開発したフレームワーク「Purpose Wheel」を紹介しよう。パーパス発見において、Purpose Wheelの構造化された方法は、自社のパーパスを考え、探求し、議論するための貴重な出発点となる。Purpose Wheelは、パーパス発見の初期段階で、その企業のパーパスについての仮説を立て、そのパーパスの中心となる重要なテーマを特定するのに特に有用である。


 

Purpose Wheel Framework by IDEO

 

Purpose Wheelの構成

Purpose Wheelは、内輪と外輪の2つの層から構成されている。


内側:インパクトのタイプ

内側は、企業が世界に対してどのようなインパクトを与えることを目指しているかを表している。ここには5つのインパクトのタイプに分かれる。


  • 可能性の実現(Enable Potential): 個人と地域社会により大きな可能性を与える。

  • 摩擦を減らす(Reduce Friction): プロセスを簡素化し、前進を妨げる障壁を取り除く。

  • 繁栄を育む(Foster Prosperity): 経済的にも社会的にも、他者の成功と幸福を支援する。

  • 探求を奨励する(Encourage Exploration): 発見と革新を奨励し、可能性の限界を押し広げる。

  • 幸福をもたらす(Kindle Happiness): 顧客、従業員、ステークホルダーのために喜びとポジティブな経験を創造する。


外側:インパクトの達成方法

外側は、企業がどのようにインパクトを生み出すかを表している。各インパクトのタイプは、企業がそれを達成するための3つの可能な方法に対応しています。(これは網羅的なリストではないこ。)


Purpose Wheelの目的は、企業のパーパスを最もよく反映する切り口を特定することだ。


Purpose Wheelの使い方

パーパス発見プロセスでPurpose Wheelを使う手順:


(1)内側から始める:

内側の各インパクトのタイプに目を通すことから始める。各タイプのインパクトに焦点を当てた場合の組織の姿を想像してみよう。そのインパクトは組織と共鳴しているか。この種のインパクトは、会社の活動をどのように変えるだろうか?さまざまなタイプを検討した後、自社がどのタイプのインパクトの創出を目指すかを決定する。


2)外側に移る:

インパクトのタイプを1つか2つ選んだら、外輪に焦点を移す。ここでは、自社がそのインパクトをどのように達成するかを考える。望む変化をもたらすために、どのような方法や戦略を用いるか?


それらを考えてみると、パーパスの中心となる以下の2つの重要な要素を含む仮説ができているはずだ:

  • あなたの組織が創出しようとするインパクトの種類  

  • そのインパクトをどのように達成するか


覚えておくべきポイント:Purpose Wheelは探求のためのものであるということ。

Purpose Wheelは探求のためにデザインされていることを忘れてはならない。パーパス発見プロセスの最初の段階で仮説を立てるために使う。または、パーパス・ステートメントの最終段階の直前で重要なアイデアを集約・整理したりするために使う。ゴールは、1つの固定したアイデアを選択することではなく、ホイールの中のさまざまな構成要素を探求することである。これらの要素がパーパスにどのように組み入れられるかを想像することで、どの切り口やどの要素が最もチームに響くかが見えてくる。このプロセスによって、チームの考えがまとまり、パーパスの定義と明確化が進む。


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