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  • 執筆者の写真smo inc

ブランディングの基礎(パート5)

更新日:2月6日


ブランディングの基礎についての本連載では、SMOのパーパス・コンサルタント、ジャスティン・リーが、ブランドとは何か、ブランディングとは何か、そして、ブランディングとパーパスとの関係を解説します。


第5回となる今回は、ブランド・アイデンティティを解説します。


 

強いブランドを築くためには


強いブランドはどのようにして築かれるのでしょうか?それは、この連載の中で前回お話しした通り、「ブランドとの良い体験・経験」を人の中に蓄積させていくことです。そのためには、あらゆる接点において統一感と一貫性が必要となります。


これを可能にするために役立つ2つの考え方があります。それがブランド・アイデンティティとブランド・アーキテクチャです。第5回となる今回は、その1つであるブランド・アイデンティティについて説明しましょう。


ブランディングの仕組み:ブランド・アイデンティティ編


「ブランド」と聞いて連想するモノ・コトには、具体的なものである場合もありますが、抽象的なものもあったりします。ブランド・アイデンティティは、それを整理するための枠組みです。


ブランド・アイデンティティがあると、何が変わるか?


ブランド・アイデンティティを確立していない場合、何が起きるかというと、よくあるのは、各アウトプットに統一感が欠けることです。ブランドを一枚の写真に例えてみましょう。全てのアウトプット、すなわち顧客との接点に統一感がないと、その写真は非常にぼやけて見え、最悪の場合、何が映っているのかさえも判別できない状態に陥ることもあります。


一方で、ブランド・アイデンティティが確立され、それを基に企業活動が行われると、顧客や関係者の体験に一貫性が生まれます。写真の例に再び例えると、ブランドが鮮明に、解像度高く映っている写真となるでしょう。


要するに、明確なブランド・アイデンティティを持つことは、ステークホルダーに対して一貫したブランド体験を作り出すことに非常に役立ちます。ブランド・アイデンティティは、全ての顧客接との触点をデザインするためのガイドとして機能します。



参考:SMOのブランド・アイデンティティ・フレームワーク


では、そのブランドと聞いて連想するモノ・コトをどのように整理するのかをご紹介します。SMOのブランド・アイデンティティ・フレームワークには、三つの要素があります。


  1. パーパス:最も上位の概念。このブランドは何のために存在しているかを示すもの。

  2. セントラル・アイディア:このブランドの「本質的な顧客価値」の定義。

  3. エレメンツ:アウトプットに対する具体的な指針。(例:ターゲット、ポジショニング、提供価値、ボイス、ビジュアル表現、パーソナリティ)



次回第6回では、ブランド・アーキテクチャについてご説明します


 

「ブランディングの基礎」



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