前回ご紹介した、Fast Companyの最新記事（米国大手企業のCMOがブランドパーパスをどのように定義しているか）について、今回はさらに深堀りして、より企業がパーパスドリブンになるために必要な教訓についてお届けしよう。
マクドナルドの場合：パーパスをどう活性化するかについて語っている
「マクドナルドでは意識的に、"売る "ことから "つながる "ことへとシフトし、あらゆるタッチポイントで "Why "を共有し、お客様にマクドナルドの良さを感じていただく機会を作ってきました。
私たちのブランドのパーパスが不変である一方で、その時どきの文化に対応していくには、お客様のペースに合わせながら、柔軟に時代の変化に適応しなければなりません。私たちが支持するものの核心は変わらずとも、それを表現し、実践するための新たな方法についてはオープンに受け入れています。これは一見対立する、伝統を守ることと変化を受け入れるという２つのこと ーつまり、私たちのパーパス、そしてマクドナルドブランドのあり方に忠実でいながら、あらゆる年齢、文化、地域のファンと共鳴し続けられるようにするということです。」- マクドナルド・グローバルCMO兼新規事業ベンチャー責任者
Morgan Flatley Corporate McDonald's. [Morgan Flatley]. Retrieved from https://corporate.mcdonalds.com/content/dam/sites/corp/nfl/pdf/Morgan%20Flatley%20CV.pdf
Popeyeの場合：パーパスの役割について
「ブランド・パーパスとは、本質的に、金儲けを超えたブランドの存在理由である。
それは "なぜ "であり、すべての仕事のフィルターです。」ーPopeyes CMO Jeff Klein
Popeyes. [The Story Behind It: The Big Game Advertisement with Popeyes CMO Jeff Klein]. Retrieved from https://news.popeyes.com/blog-posts/the-story-behind-it-the-big-game-advertisement-with-popeyes-cmo-jeff-klein
マスターカードの場合：ブランドパーパスをインパクトのあるものにする方法
「ブランド・パーパスはビジネスの成功に不可欠であり、それがインパクトのあるものであるためには、ビジネスの成長に結びつき、かつ持続性がないといけない。これらのゴールをすべての行動の中心に据えることで、"doing well by doing good（善をなすことによって繁栄する） "という社の信条を推進することができるのです」-マスターカードCMO Raja Rajamannar
Rajamannar, Raja. "Experiential Marketing Has a Humongous Opportunity: Mastercard's Raja Rajamannar." Forbes India. Retrieved from https://www.forbesindia.com/article/special/experiential-marketing-has-a-humongous-opportunity-mastercards-raja-rajamannar/51045/1
スタンレーの場合：コラボレーションと常識を破ることについて
「同業他社とのコラボレーションは、大きなインパクトを与えることができます。スタンレーでは最近、他の飲料品メーカーと手を組み、サプライチェーン全体の二酸化炭素排出量を削減する気候変動への取り組みをはじめました。変化を促進するために彼らと一丸となって手を組めたことを誇りに思います。人々は飽きてしまう生き物です。往来の慣習を断ち、破壊の方法を見つけ、他と違うことをしよう。」- スタンレー・グローバル社長 Terence Reilly
Donaldson, Ali. "This Marketing Pro Got Crocs on Every Celebrity from Bad Bunny to Justin Bieber. Now He's the One Behind the Stanley Tumbler You Can't Escape." Inc. Retrieved from https://www.inc.com/ali-donaldson/this-marketing-pro-got-crocs-on-every-celebrity-from-bad-bunny-to-justin-bieber-now-hes-the-one-behind-the-stanley-tumbler-you-cant-escape.html
Key Lessons
彼らの発言から、企業がどのようにしたらパーパスを実現できるかが見えてくる。
1. "なぜ "を伝える機会とタッチポイントを探し出す。
2. ブランドのパーパスに忠実でありながら、顧客と文化的な関連性を保つ新しい方法についても探る。
3. パーパスとビジネスの成長を結びつける。
4. 他のブランドと協力し、パーパスドリブンな取り組みのインパクトを増幅させる。
5. パーパスを、ブランドの意思決定と行動を導く "フィルター "にする。
これらの教訓の実践により、企業はビジネスを成長させることができ、そしてパーパスの実現に近づくことができるだろう。 引用：https://www.fastcompany.com/91036256/what-does-brand-purpose-really-mean-in-2024-20-of-the-worlds-top-cmos-on-how-they-answer-that-question