ファスト・カンパニーの先月末の記事で、ブランドパーパスについて興味深いものがあったので、ご紹介しよう。
各ブランドにとっての「ブランド・パーパス」とはなんなのか?主要なCMOに尋ねたそれらの回答は、これからパーパスの策定や改定を検討している企業にとって、貴重な洞察を与えてくれる。
マクドナルド・グローバルCMO兼新規事業ベンチャー責任者Morgan Flatley
「ブランドパーパスは、私たちの "Why "であり、私たちが支持していることでありそのブランドのファンの日常にもたらすポジティブな影響のことです。」
Popeyes CMO Jeff Klein
「ブランド・パーパスとは、本質的に、金儲けを超えたブランドの存在理由である。
それは "なぜ "であり、すべての仕事のフィルターです。」
マスターカードCMO Raja Rajamannar
「ブランドパーパスは企業の北極星として導き、動機づけ、鼓舞するものです。ブランド・パーパスは、よくコーズ・マーケティングと混同されるが。両者は同じではない。ブランド・パーパスがあなたの北極星であるならば、コーズ・マーケティングはそこに到達するためのロードマップなのです」
フェンダー楽器株式会社CMO Evan Jones
「私が考えるブランドパーパスとは、基本的に組織のミッションとビジョンに由来するものであり、財務的な目標を超えたものです。それは、ブランドがなぜ存在するのかという本質の部分、そして、組織内の個々を駆り立てるそれぞれのミッションが結集したものを表しています。」
スタンレー・グローバル社長 Terence Reilly
「ブランド・パーパスは不変で、変わることはないと多くの方は思うかもしれませんが、私は、消費者や社会のニーズや価値観に対応するために、パーパスは進化可能かつ、進化すべきと考えています。」
考察
WHY:ブランド・パーパスの核心は、ブランドが存在する理由を明確にした "WHY "である。
はるかに超越した存在である: 真のブランド・パーパスは、利益の追求ではなく、ジティブなインパクトを生み出したり、インスピレーションの源となることに焦点を当てている
指南役となる: ブランドパーパスは北極星の役割を果たし、組織を導く。
ミッションやビジョンとの関係: ブランドパーパスはミッションやビジョンと関連はしているが異なるものである。
進化について: ブランド・パーパスは、ビジネス環境の変化に応じて変化し、進化することができる。
キーポイント
これらのことから、インパクトのあるブランド・パーパスに必要な項目は以下の3つである。
ブランドの本質的な「なぜ」を明確に示すこと。
社内外を問わず、インスピレーションの源となること。
消費者や社会と密接に関係し、共鳴できるものであること。
ブランド・パーパスを作ろうと思っている企業は、上記を重視することで、組織の指針として効果的なパーパスを打ち立てることができるだろう。
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