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ラルフローレン、ダノン、プルデンシャル ー世界規模の企業のパーパスジャーニー

更新日:3月4日



この対談から得られる洞察と重要なポイントをご紹介したい。今回は、各社のパーパスジャーニーのきっかけと背景を見ていこう。



ラルフ・ローレンのパーパスジャーニー


56年前に設立され、アパレル企業として象徴的である存在の、ラルフ・ローレン。会社にはパーパスがあったが、正式に明文化されていなかった。6年ほど前、経営陣は、組織の拡大化によりパーパスが有機的かつ効果的に行き渡らなくなったと感じ、パーパスを正式に明確にし、定義した。そしてラルフ・ローレンはこのパーパスを行動の軸にしていくことになった。



ダノンのパーパスジャーニー


1919年創業の食品・飲料メーカーであるダノンにとって、パーパス・ジャーニーは約50年前に始まっていた。当時の最高経営責任者(CEO)が、ダノンが社会により大きな役割を果たすことを宣言し、彼らの役割は商業的であるだけでなく、社会的なものでした。それがダノンの企業文化の礎となった。


以来、ダノンのパーパスは幾度となく「生まれ変わり」を遂げた。2022年には "ダノン・インパクト・ジャーニー "と呼ばれるプロセスで、パーパスを改訂。現在のパーパスは、「世界中のより多くの人々に、食を通じて健康をお届けする」である。


腸の感染症に苦しむ子どもたちを救うためにヨーグルトを作り始めたダノンにとって、創業以来パーパスは暗黙のうちに存在していた。過去50年間にわたっては、より "明示的な "役割を担うようになり、パーパスは時代とともに生まれ変わり、再定義されてきた。


ダノンのパーパス・ジャーニーにみられる重要な洞察は、企業のパーパスは進化する、ということである。本質は変わらないが、それをどのように位置付けられ、どう表現するかは、ビジネス環境によって進化すべきである。



プルデンシャルのパーパスジャーニー


世界最大級の生命保険・資産運用会社であるプルデンシャルは、150年前に創業。当時としては革新的な、ブルーカラー労働者向けの生命保険を導入した。


今から約6年前、同社では経営陣が交代し、パーパスの「modern codification」(現在の経営環境を反映し、意味を整理し、明文化すること)をした。ダノンのケースと同様、パーパスの中核は時代を超越した普遍のものであるが、表現の仕方は時代の変化に応じてすっきりと「現代化」させることで、より有効なものになるのである。


この「パーパスの現代化」によって、以下の2つを可能にした。

  1. 会社の基盤を再確認することができた。

  2. 改訂プロセスによって、パーパスに対する深い理解が自然に生まれ、経営陣がパーパスに根ざしたビジョンと戦略を策定できるようになった。


まとめ


以上、3つのグローバル企業のそれぞれのパーパスジャーニーについて見てきた。

  • ラルフ・ローレンは、組織が大きくなりすぎたため、それまで明文化されていなかったパーパスを明確にした。

  • ダノンは、ビジネス環境に応じて、繰り返しパーパスを明文化し、進化させた。

  • プルデンシャルは、経営陣が交代する際にパーパスを再定義した。ビジョンと戦略を策定する一方で、自分たちの中核の振り返りと、再確認ができた。

パーパスがトレンドだからという理由で、新しくパーパスを取り入れる企業もあるが、そのようなケースでは真の動機付けに欠けるため、短命に終わる可能性が高い。しかし上記の企業は違う。パーパスを改訂すべきちゃんとした理由があることを実証したのだ。


パーパスを策定または改訂し、本気でパーパスジャーニーに乗り出そうとしている企業にとって重要なのは、「なぜ、今なのか?」という問いに答えることである。なぜ今パーパスを再定義する必要があるのかを明確にすることは、その行為が本物で偽りがないことを証明するだけでなく、自発的動機となって、パーパージャーニーを発動させる。そしてそのパーパスは、より持続的なものとなるだろう。

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