パーパス策定は、社内・社外どちらに対しても、駆動エンジンとなる。パーパスという燃料で駆動したエンジンから経営をドライブする、つまり、パーパス・ドリブンな状態を作り出すために、今までやってきたことがきちんとパーパスの文言に含まれているか、そして今後やろうとすることが、策定したパーパスに基づいているかどうか、ということが重要である。
今までやってきたことがきちんとパーパスの文言に含まれているか、そして今後やろうとすることが、策定したパーパスに基づいているかどうか、ということが重要である。
弊社がお手伝いした、セブン銀行がよい例である。セブン銀行のパーパスは、「お客さまの「あったらいいな」を超えて、 日常の未来を生みだし続ける。」
セブン銀行は元々、22年前に、セブンイレブンのお客さんから 「コンビ二でお金がおろせたらいいな」という声があったところから、ATM事業が始まった。その原点はまさしく策定したパーパスが表現している。
また、パーパス策定以降、セブン銀行は、パーパスを起点に、色々なイノベーションに挑戦し、ATMでお金の入出金以外のビジネスと価値を作り出している。たとえば、ATMでSUICAや電子マネーをチャージできたり、マイナンバーカードと紐づけてATMのカメラで本人確認をするなど、まさしく「あったらいいな」が実現され、私たちの日常をよりよくしている。
パーパスとの一貫性がらしさを生み出す
セブン銀行の例では、彼らのパーパスは、自社の歴史と現在、そして目指したいもの、これらすべてに基づいたものであり、一貫性があることがわかる。これこそが、その会社の、”らしさ”を生み出す。パーパスに自社のらしさがあると、従業員はパーパスの元に行動し、取引先と顧客は、よりそのパーパスに賛同してくれることになるであろう。
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